いまや日本人の死亡原因の第1位ががんとなり、なかでも肺がんが
臓器別の第1位となりました。ところが、肺がんは予防も治療も胃がんなど
他の臓器のがんに較べて遅れているのが現状です。
現段階で、肺がんの根治が期待できる唯一の治療法は手術なのですが、
肺がんと判った人のなかで、手術が出来る段階の人はなんとたった
2割程度です。残りの8割の人々は既に手遅れで、抗がん剤や放射線治療を
行いますが完全に治ることはほとんど期待できません。
一般に肺がんは進行が速く、早期発見の困難ながんの一つなのです。
しかし、発見が早く治療が早いほど治癒率は向上します。
早期発見や健診の重要性が叫ばれるのはこのためです。臨床現場では、
「胸が痛くも無い、咳と血痰もないのに、なんで私は肺がんなのですか」、
肺がん手術を勧められている患者さんは、こうつぶやいている人が多いようです。
何百人の肺がん患者はもし人間ドックの検査へ行かなかったら
どうなるでしょう。
ここに、人間ドック(肺ドック)を受ける価値があると思います。
ひと昔前は胸部レントゲン撮影でしか調べる方法がなく、
肺や気管支、骨、動脈、静脈、心臓、縦隔などがひしめきあっている
20cm以上もの厚さの胸部に阻まれ、
1cm以下の肺がんが見つけられませんでした。
結果、成長が早く転移しやすい肺がんは発見されたときには
すでに手遅れの状態というのがほとんどだったのです。
しかし、胸部CTスキャンの登場によって初期の肺がんが見つけられるようになりました。
中でも、わずか3分でCT写真が撮れる「ヘリカルCT装置」が開発されたことで、
肺がん検診で肺がんの発見率が従来の5倍ほどに伸びました。
当院では、肺がん検診に対し、胸部レントゲン、胸部CT、血液検査による検査を導入しています。
診断時間も短縮され、気軽に受診していただけますので、ぜひご利用ください。
肺がん検診について、詳しくは受付にてお問合わせください。